お狐様 春の夜の夢
兼務寺院で留守番の帰り道、自然文化園の敷地から狐が道路を横切って、道路を挟んだ反対側の敷地に駆けていった。
野生動物というのは立ち止まってこちらの動向を見ていることが多いので念のためカメラを持って車を降りると…
やっぱりこちらを見てました…
テン、イタチ…など長い尻尾を持ち、細い体の動物を私は“長い系”と呼んでいるのだが、“長い系”や狐は駆けてゆくときに肢体が流れるように、滑るように移動してゆく。
近年、狐やタヌキをしばしばみるようになった。一時期は姿を消していたが…野生動物の世界も変化しているらしい。良い変化でありますように。
千年ガヤの元にある椿が満開。
木柵があるおかげで鹿の食害も少なく元気に咲いている。
柵の無い椿は鹿の食害が激しい…
少し前にタレントの川崎麻世さんがふらりとこられて拝観して帰られたのだが
カヤの木のことを
「カイヤの木」
大人の自虐だ…
子供を寝かしつけようとして爆睡してしまうことが時々ある。
そのまま朝まで眠りつづけることもあるが夜半に眼が覚めることも多い。
昨日は夜中1時頃眼が覚めた。以前のような寒さは無いのでそのまま明け方まで書斎ですごした。
しばらくして
ドスッ!ドスッ!
と不審な物音がした…
泥棒?
それとも老僧がトイレに立とうとして転倒したのか…
心配になってキッチンに見に行くと
ホームベーカリーがパンをこねていた…
不規則な生活は不本意だが夜半の1人の時間というのは来客や雑用に中断されることのない素敵な時間である。
読書、瞑想、ヨガ、気功…
あっという間に空が明るくなり始めた
山門脇の梅も満開である。
風通う寝覚めの袖の花の香にかおる枕の春の夜の夢
『夜明けの風が部屋のなかに吹いてきて、ふと目覚めた私の袖が、春の香に薫る。そして、花の香りが漂う枕で見ていた、はかない春の夜の夢よ。』
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