病院にて アンビグラム 再訪 指紋を発見した男
時々、老僧の検診の付き添いで病院に行くが
先日はものすごく若いドクターが出てきて…
老僧の脈拍数に驚き
「脈ムッチャ早いッスね!」
見事なタメ口で笑ってしまった。
“逆さ文字”?…アンビグラムというのがあるのですね…今日初めて知りました。
言語遊戯、言語芸術のジャンルになるのでしょうか。至高の言語芸術は御大師様の「いろは歌」だと思っています。
【代表的アンビグラム作家ノムライッセイさんのサイト】https://1chan.jimdo.com/アンビグラム集/
本日は広島から仏像の拝観に来られた年配のご夫婦があり、お話していると
何年か前に一度来られた方とのこと。
当方は全く記憶がないのだが、前回来られた時は荒天で大雨であったという。
大雨のなか拝観の対応をさせて頂いたことが嬉しくてわざわざ再訪していただいたという。
こちらにとってはささいなことだがそのささいなことをいつもでも覚えていて下さるというのは実に素敵な方だと感じた。
義理堅いというような言葉も死語になりつつあるが、今日はこの方のおかげ様で一日心が温かくなった。
指紋を発見した男―ヘンリー・フォールズと犯罪科学捜査の夜明け
- 作者: コリンビーヴァン,Colin Beavan,茂木健
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
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産経1面のコラム「産経抄」に指紋の話が載っていた。
ヘンリー・フォールズは1843年にスコットランドで生まれた。医学を学んだ後、医療宣教師として来日し大森貝塚を発掘したモースと親しくなり縄文土器の分類作業を手伝うなかで古代人のつけた指紋を観察するうちに指紋から個人の識別を思いつく。
これが現代行われている指紋による捜査の端緒となった。
明治期に来日したスコットランド人が指紋による識別を思いついたこと、そこにモースや縄文土器などが絡んでいる…というのは小説のような面白さがある。
フォールズ自身、医療用アルコールの減るのがあまりに早いので、誰かが飲んでいることを察知し、容器の指紋から犯人を割り出すこともまでやってのけたという。
産経抄ではこの指紋発見の話から広島廿日市市での女子高生殺人事件が指紋とDNA型の識別から14年ぶりに犯人逮捕に至ったことを述べていた。
警察の捜査に協力して調書を作成すると記名、捺印を求められるが印鑑が無いと指印を押すことになる。
こういう場合、法律上ではサインでもいいはずだが、「サインでもいいですよね?」などというと警官氏の態度が豹変し軽いスリルを体験できる(笑)
警察が調書で使っている紙もいかにもそこから指紋を採取できそうな紙質の用紙でちょっと怪しい気がする…
気になっているのは画像の顔認識の技術が著しく向上していることだ。
SNSなどで自分や家族、友人の写真を簡単にアップして楽しめる時代になったが、個人情報と人物の身体的特徴は収集されているに違いない。
携帯電話のGPS機能、パソコンのウェブカメラ、通販サイトのスマートスピーカーなどを使えば、誰がどこにいるのか、どこで何をしているのか、会話の内容や映像まで把握できる時代がもうやって来ている。
携帯やカーナビに質問すると応答してくれる便利な機能があるが、そうした機能も一歩間違えば忠実な僕を装った盗聴者になるだろう。
そのうちドアノブに触ったり、椅子に座っただけでDNA情報を抜き取られる時代が来るに違ない。
こうした技術や環境が犯罪捜査だけに使われるという保証はどこにもない。
既にこうした技術を駆使して国民の監視を始めている国家もあると聞く。
これからどんな社会になっていくのだろうか…私のパソコンのカメラにはシールが貼ってある。ささやかな抵抗のつもりである。
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