嫁がにくらしい  黄金の仏達


丹波の道の駅に寄ったら大豆タンパクを売っていた。


私は魚は食べるが肉食を避けている。東京に居た頃、大豆たんぱくを肉そっくりに調理する台湾素食のお店があって気に入っていたのだが、地方では大豆たんぱくは殆ど売られているのをみたことが無いので思わず買ってしまった。


ただ、ネーミングが…


『肉らしい豆な嫁』って…


ウチの嫁に見せたら早速NGが出ましたけど(苦笑)



戻して油で揚げると鳥の唐揚げ風になるそうである。

美味しかったら本山の修行僧達に差し入れしてあげたい。





「般若心経秘鍵」に「帝網声論、諸義を呑んで窮まらず」という1節があり、「帝網」も「声論」も帝釈天に関するタームなので、ふと密教帝釈天は関係あるのか…と考えた。


たまたま本日届いた「黄金と百足 鉱山民俗学への道」を手にとって何気なく開いたら
第7章が「帝釈天と鉱山」と書いてあったのでちょっとゾワッときた。

黄金と百足―鉱山民俗学への道

黄金と百足―鉱山民俗学への道


私の感覚では執金剛神が帝釈天と同体なのではないかという気がしているのであるが…この辺は長くなりそうなのでまた別の機会に。


「黄金と百足」の中に面白い記述がった。大津に名刹石山寺の縁起に関わるエピソードである。


聖武天皇が大仏造営の為の金を切望していたところ良弁法師の夢枕に蔵王権現が立ち近江国勢多に如意輪観音の聖地があることを告げる。良弁がこの地で祈念したところ、奥州金華山で日本で初めての金が採れ献上された。


このため如意輪観音を祀ったのが石山寺の始まりをされる。

面白いのはこの時、如意輪観音の脇士に金剛蔵王と執金剛神を作ったことである。

産金にちなんで作られた本尊の脇士に『金剛を蔵する』『金剛を執(と)る』という尊名の二神を配するというのは面白い。

金剛というのはダイヤモンドの如き仏の智慧を表す…などと説明されることも多いが、

《金剛=黄金》という側面は否定できないだろう。



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