空腹の後はニセ牛丼 格闘せる読書「即心成仏義」


本日は久しぶりに2食断ちの絶食。

朝昼を食べないと、昨日の夕飯から丸一日食べないことになる。

軽い絶食を時々行うことは体を調整するのにとても良い効果があると思う。

肉体労働しながらの絶食はさすがにきついが、本日はデスクワークと軽いヨガしかやらないので久しぶり空腹感を楽しむことができた。


夕食に先日、丹波の道の駅で買った大豆たんぱくを妻に調理してもらった。
名称が「肉らしいマメな親父」とはいかがなものか。




調理してみると牛丼の具材そっくりではないか!

大豆たんぱくと言わなければ騙される人が大半ではないだろうか。
絶食明けの食事はニセ牛丼だろうがとにかく美味至極。これもまた絶食のご利益である。


念のため密林で検索したらいろんな大豆たんぱくを販売していた。

三育というメーカーが有名だが他にもいろいろあって面白い。
一度本山の修行僧に差し入れしてあげたい。






意識と本質―精神的東洋を索めて (岩波文庫)

意識と本質―精神的東洋を索めて (岩波文庫)



知人に貸してもらった「意識と本質」を読む。

手ごわい本である…

情報量全体が多いうえに個々のフレーズにぎっしり情報が詰まっている。


巨大なカンバスに描かれた細密画を虫眼鏡で鑑賞するような読書である。



一番の違和感は東洋哲学に対して西洋哲学の手法でアプローチしているということ。


東洋哲学には超言語や脱言語という過程があり、言語化(意識下)では応対できないか、非常に上辺だけしか捉えられない部分があるからである。


では読む価値がないかというとさにあらず、引用言及される古今東西の哲学、文学、宗教…
実に絢爛たる読書体験である。


毎日10ページづつくらいしか読み進めそうにない。


こんな読書も久しぶりだがこれはこれで楽しかったりする。



先日からの流れで「即心成仏義」(角川ソフィア文庫)を購入。


分量は200ページ余り。「即心成仏義」の他に「声字実相義」「吽字義」も収録されている。


現代語訳に編集者の注釈が付き、さらに解説と原文読み下しと至れり尽くせりである。
初心者には大変に読みやすい。値段もお手頃。


空海密教と華厳教の関係について詳しく触れられていて非常に参考になった。

空海が「秘蔵宝鑰」で示した意識の進化論では密教の手前が華厳教である。
それだけ空海は華厳教を評価していたわけである。


華厳教の中心物である毘盧舎那仏大日如来と同体である、仏と衆生が障碍なく一体のなれるという「一即多、他即一」というあり方は密教における遍満せる大日如来の存在と同じではないだろうか。

教理に現れる「即」という発想がそのまま「即心成仏」へと発展していることを考えると華厳教からの影響は決定的であろう。


それでも華厳教が久遠の過程を経て成仏するとしたのに対し、この身このままで成仏できるとした空海発想の転換は大胆という他ない。


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