ウグイス日和 警戒中 コミュニティカフェ 生前に法事
ここ数日、ウグイスの声が頻りである。
朝の寝床でウグイスの声を聞くのも実に心地よい。ある種の贅沢であろう。
日中も夕方まで数え切れないほど鳴いているが,
遠くに聞えるのも、近くに聞えるのも良いものである。
ウグイスの声は鋭く、際立つようで近くで鳴くと思わず聞き入ってしまう。
気候は寒冷に戻り、東京の最高気温は5度とのこと。
これでもう少し暖かい晴天が続けば桜にウグイスでいうことなしなのだが。
山寺に地元の舞鶴警察署から電話があった。
「最近、報道をにぎわしている…」みたいな枕詞で会話が始まったのでてっきりオレオレ詐欺にご注意という話かと思ったら、「油がまかれていないか」という問い合わせだった。
京都や奈良の文化財や寺院で油のようなものがまかれていたので警戒中であるという。確かに最近何度もニュースで報じられていた。
お寺というのは不特定多数の人が出入りできるようになっているので防犯対策は難しいものがある。犯人を早く捕まえて油をしぼってやってほしい。
ちなみに山寺の住職はいつも油を売ってます…
午前中、檀家さんが自家製の野菜をもってきてくださったのでしばし歓談。
老僧よりいくつか御年が上だが長年お寺の護持に尽力して下さっている方である。
時々、立ち寄られるが、地域の話題や檀家さんの消息などを教えていただけるのでいつも楽しみにしている。
今回は以下のようなことをお話した。
高齢になると男女の差というものがはっきり感じられる。
女性は友人と遊んだり、おしゃべりしたりするのが上手である。男性は概して口数も少なく人付き合いも苦手である。そのことは男性の老化に拍車をかけている。
年をとれば男性はもっと人と交わり、人と話をするべきではないか。
女性は話をするというプロセスそのものを愉しむことができるが、男性は話をするのに目的や結論を意識してしまう。老境に入った人生においては女性型のおしゃべりのほうが断然有効であろう。
話をすることが脳を活性化することは間違いない。
筋肉の老化は脳機能と密接に関係があり、老化の予防や病気の回復の為には機能的なリハビリだけでは不十分で脳の活性化も視野にいれるべき…
そんな話から飛躍して次のようなことを考えた。
老人が入りやすいコミュニティカフェのようなものがあったらいいのではないか…
家でテレビを見ているよりは瀟洒なカフェでお茶を飲み、情報交換や知人と談笑する生活というのも悪くないと思う。
本来ならお寺がその役割をはたしていたのではないだろうか、或いは村の寄り合いや年中行事などで地域の人々と接することが昔は多かったはずである。
残念ながらこうした地域の結びつきはどんどん弱くなりつつある。何よりそうした年中行事は必ずしも社会の高齢化に対応したものではない。引退して子供に家督を任せてから過ごす時間がとても長くなっているからである。
全国には古民家や町屋がまだたくさんのこっているが改装してコミュニティカフェのようにできないだろうか。
最初は一杯のお茶を飲んで話をすることから始めればよいのではないだろうか。
コミュニケーションによる高齢化対策というのはもっと考えられてよいと思う。
- 作者: 春田明
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/03/21
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舞鶴出身の古い知己の方から著書を献本頂きましたのでご紹介申し上げます。
春田明「中世の逆修振興 戦国と丹後」(幻冬社)。
「逆修」の「逆」とは「あらかじめ」の意味である。
平安時代には自分の生前に盛大な仏事が営むことが行われた。
さらに鎌倉時代には法事の代わって「逆修塔」とよばれる石塔の建立が盛んになった。
ちなみに西日本最古の逆修塔は舞鶴市内にあるというのも興味を惹かかれた。山寺のすぐ近くにあるという。
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