ハスの葉の上のお坊さん Tレックスはきくち体操を夢見るか

“hasunoha”というサイトを見つかました。


Yahooの知恵袋のようなQ&Aサイトです。


特徴は…


回答者全員がお坊さんであること。

質問や悩み事を投稿すると、登録されている数十人のお坊さんのうち有志の方が回答してくださるというのです。


イイネボタンの代わりに…


「有り難し」ボタンがあります(笑)


私も投稿してみようかな。


悩み事を…


お暇な方は訪問してみてくださいませ。結構面白いですよ。



【hasunoha】http://hasunoha.jp/


はじめての「きくち体操」 (講談社+α新書)

はじめての「きくち体操」 (講談社+α新書)



きくち体操の提唱者きくち和子さんの主張のひとつが
「体の末端こそが脳につながっている」というもの。

きくち体操では手足の指に力を入れたり、伸ばしたりということをとても重視する。



やってみると指の曲げ伸ばしで思いのほか全身の血行が変化します。


筋肉に力を入れ、筋肉を育てることは大変重要だと菊池氏はいう。


筋肉が衰えると視覚や聴覚も衰えるというのです。


逆に、筋肉を育てることで脳にも五感にも良い刺激を与えられる。






皮膚、筋肉、指といった存在は

生命にとって末端や外縁ではなく実は決定的な意味をもっているのではないか…という気がします。


気功では気を感じるスタートは皮膚感覚そのもに近いところから出発し、より高度な段階へと進んでいく。


以前にも書きましたが、皮膚と脳は密接につながっているらしい…


賢い皮膚―思考する最大の“臓器” (ちくま新書)

賢い皮膚―思考する最大の“臓器” (ちくま新書)


真言宗でも身口意を重視しますが、身とは手指で組まれる印相をさすことが多い。



手とは外部化された脳だと言われた方がありましたが、
宗教はそのことを体験的に理解していたのかもしれない。



手足の指が脳とつながっていることに加えて


手足の末端の筋肉も全身の筋肉と連動しているというのは重要な視点だと思います。


神経系における脳と循環系における心臓が中心であると思われがちだが

皮膚や筋肉、四肢の末端にある指などは実は極めて重要でないか…








皮膚の表面にあるツボが身体の深部や内蔵と関連すること、


全身のツボのうち体幹ではなく、四肢の末端にあるルツボが全身に作用するとされることなどと考え合わせると面白い。非常に面白い…





さてこの「体の末端こそ脳につながっている」いう考え方だが


少し面白いことを思いついた。またまた飛躍ですが…


もうひとつの“末端”があるのではないか


それは口顎である。



もうかなり長い間、気になっていたことがある。



歯科医の方のなかには咬合が全身に影響を及ぼすと主張される方がある。


咬合を矯正すれば全身的な不調がなくなるると主張する方がある(この主張については賛否があるが)


1分で小顔になる!耳たぶ回し美顔術 (マキノ出版ムック)

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歯科医の佐藤青児氏は

「耳たぶ回し」が全身に影響するとされるが、


佐藤氏の著書をじっくり読んでみると


耳たぶだけではなく、顎関節の運動がセットになっているのである。


耳たぶ〜口顎の運動が全身に影響を与えるというのは


口顎というもうひとつの末端の問題とつながる気がするのである。


噛むという運動は全身に作用するのだろうか…



ところで、噛むという運動は


手足の指が拮抗してものを挟むという運動とよく似ていないだろうか?



動物が末端の筋肉を発展させるプロセスで、掴むという運動と噛むという運動はどこかでつながっているのではないでしょうか。



ここでまたまた話題が飛躍します…



Tレックスに代表される肉食恐竜は前足が不自然なくらい小さいのをご存知だろうか。



最新の研究によれば、Tレックスが獲物を攻撃する最大の武器は頑丈な顎である。


人間が攻撃する時はでまず手足、特に腕を使うことが多いですが、肉食恐竜は顎こそが武器なのです。


鋭利な刃が何十も埋め込まれた強靱な顎で噛まれれば小型の動物なら即死したであろう。


人間にとって口顎とは柔らかく小さい食物を通過させるための器官にすぎなくなっている。


噛むという活動の本来の機能を失いつつあるのではないか。


噛むとは…

獲物の皮を破り、骨を砕き、筋肉を破砕するような激しい運動であったはずである。


(ここでも刃と爪の類似性が思い浮かぶが)





人間も恐らくかっては四肢で獲物を押さえ、喉元に食いついていたこともあっただろう。


それがいつのまにか手という汎用性の高い存在を使うことにとって変わられたののだろう。




魚類の体性感覚は体幹をスクロールさせる運動であり、
これは多くの爬虫類に受け継がれている


ヘビやトカゲが体幹をくねらせて前進させる姿は魚が泳ぐ姿を思いおこさせる。


赤ちゃんのハイハイもこれに近い。


体性感覚の次にくるのは口顎の感覚ではなかったのか…



爬虫類の代表種ワニは口蓋が異常に発達し、四肢は小さい。


その姿こそが恐竜に遡る爬虫類のあり方を象徴しているのではないだろうか。



スッポンやカメレオンのように口顎の能力が異常に発達した爬虫類の存在も説明がつくように思う。









正確には爬虫類にとって体幹の運動感覚と口顎の噛む力という2つが体性感覚の中心だったのでではないか。



噛むということもある種の全身運動としてなされていた可能性がある。


それゆえに咬合が正しく行われないと全身に不調が起こる遠因となるのではないか。




あるときすごく強い感情が怒ったときに、眼の前のノートを取り上げて強く噛んだ。すると強い感情がおさまったのである…


昔の漫画などで女性が泣きながらハンカチ噛んでいる構図があるが(笑)


私たちの感性の中には物を強く噛むという感覚がどこかに残っているのかもしれない。


人間の脳の基底には魚、爬虫類、サルなど古い進化の過程の感覚が保存されているのではないかと思っている。




顎を大きく開けたり、左右にずらしたりといった顎周辺の筋肉を使うことは多分、体に良い影響を与えると思う。






人間の生きる力が弱まっている印象を受ける。


魚や爬虫類やサルといった原始的な脳(意識・感性)を呼び覚ましてやれば人間に生きる力はもどってこないだろうか。


生命にとって最大の命題は何が何でも生き残るという強くて逞しい意思なのであるから。


久々の妄想炸裂で失礼しました…





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