花法要
11月4日に当山で『関西の寺二十五ヶ所霊場会』の花法要が開かれた。
【関西の寺二十五ヶ所霊場会】http://hana25.jp/
霊場会に参加している25ヶ寺が年1回どこかのお寺に集まって法要を営むというのが法要の趣旨である。
名刹大刹の御住職が集われるというので尻込みしているうちに既に20余りのお寺で花法要が行われ、覚悟を決めて花法要を当山で開催することにきめ、10月は法要の準備に専念するつもりだったのだが、10月初旬に老僧が亡くなり、葬儀の後始末などしているうちに気がつけば花法要間近となってしまった。
2週間ほどバタバタと準備してようやく法要の日を迎えた。
今回は近畿各所から14ヶ寺の御住職が参集してくださった。
天気予報では晴れのはずだったのに当日はまさかの小雨…
各宗派の御住職が最高位の装束を着けての法要だけに雨は非常に困るのである。
あわてて傘を買いに走ってもらい小雨の中を傘をさして進列。
法要が始まって…法要のなかで朗読する願文を庫裏に忘れてきたことに気がついた…
初めての大掛かりな法要というのは未経験のことばかりで次々に問題が起こるため自分のことが後回しになってしまう。
自分が法要の中心になるので持参するものといえば願文くらいしかないのだが、まさにその願文を忘れていたとは…
我ながら苦笑…
まさかの場合に備えて予備の願文を置いていたのでとりあえずは大きな問題はなかったが。
老僧が住職に就任した頃は無住の荒れ寺であったという。
檀家さんの多くがお寺を離れ、建物の壁は落書きだらけでまず落書きを消すことから始めたという。
本堂もゴミだらけで長靴を履いて入るような状態であったという。
25年前に『関西花の寺25ヶ所霊場会』が結成され、加入させて頂いたことが復興の大きな力となった。
その霊場会の法要を当山で営むことができたと思うと胸が熱くなった。
きっと老僧もどこかで今回の法要と頼りない息子を見守っていたに違いない。
檀家さんに撮影してもらった集合写真を見ると、どの参加者も各宗派の最高位に近い正装で威儀を正して写っておられる。
自分はというと…一番見苦しく衣帯が乱れまくって写っていてさすがにブルーになった。
これからも少しづつ老僧から引き継いだ山寺復興に取り組まねばならない。少しづつ…それともう少しそそっかしいの治さないといけない気がする。
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