最も価値あること

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【紅葉情報】境内のもみじは大半が散っています。
【名物“釜炊きぜんざい”】【観音寺の大根だき】今年度は終了しました。ありがとうございます。
【門前の野菜売りのおばさん】【金剛院ライトアップのお知らせ】本年度は終了致しました。ありがとうございました。

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昨日、サル対策のことをブログに書いたら、今朝は庫裏の横のみかんの木が2、3匹のはぐれザルに荒らされた。
酸っぱいみかんだが収穫してから皮がシワシワになるくらまで置いておくとなんともいえず濃厚で、甘くて美味しくなる…と楽しみにしていたのに。

許さんぞぉぉぉ!(怒)

竹ぼうきで追い払ったが、山の斜面に登られてしまうと手も足もでない。少し高いところまで逃げてから僅か2、3メートル先から振り返ってじーっとこちらを見ていた。悔しいことこの上ない。いよいよ<着ぐるみ×モデルガン作戦>発動か。

そういえば狩猟が解禁になったらあれほど頻繁に出没していたイノシシがピタッと出てこなくなった。
毎年のことだが何かの気配を感じるらしい。それともカレンダーでも持っているのだろうか…


11月も終わりを迎え、境内は閑散としている。


唐突だが、<人間の価値>ということについて考えた。

<価値がある>とはどういうことだろうか。

お金を持っている。権力がある。容姿が美しい。仕事ができる。若い。才能がある。知識がある。学歴がある。一流企業に勤めている。家柄が良い。…

世の中には自分のことを価値のないものだと思っている人が大勢いる。多分日本人は他の民族や国に比べてそういった考えの人が多いのではないだろうか。もちろんそれは謙虚といった美徳にもつながっている。


私は在る時に<あなたが存在していることそのものに価値がある>と言われたことがある。
時々、そのことを思い出すことがある。もし人々が自分がこの世に存在していることそのものに価値を見出せたら、人の心はもっと穏やかで、幸せになるのではないかと思うことがある。

オンリーワンというのが一頃流行ったが、少し違う。オンリーワンには競争しなくていいというニュアンスが感じられる。あるいは競争を勝ち抜いた上で獲得したというニュアンスがある。オンリーワンという言葉は競争や比較という視点から無縁ではないのである。
存在することそのものに価値を認めることに私達はもっと心を向けるべきではないだろうか。

子供が産まれたとき、親にとっては子供が存在することそのものに価値があると感じるのではないだろうか。そんなふうに感じなくても子供が生まれた時の親の喜びとは正に子供が存在することそのものへの喜びのはずである。

誰もがそのような親の喜びと祝福を以って生まれた。そして子供を得て親になった時にやはり同じ体験をするに違いない。

その感覚を私たちはどこかでもう一度認め、取り戻すべきなのではないだろうか。

少なくとも親や教師は子供に存在することそのものの価値を語るべきなのではないかと思うのである。

「あなたが居ることが、居てくれることそのものが素晴らしいのだ」というべきではないのだろうか。

直接、そう言わなくてもいいかもしれない。
親や教師がもっとそのことに気付けたなら救われる子供は決して少なくはないはずである。
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