前日 「ヒトラー最後の12日間」 沖縄戦
夜半に雨が降り、今朝6時半に運動会中止のメールが配信された。
もっとも市内のいくつかの小学校では運動会が行われた模様。
明日はどうやら降水確率0パーセントの模様。
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<総統閣下はお怒り>で有名な「ヒトラー最後の12日間」をレンタル。
(ちなみに「そうとうかっか」をワープロ変換すると「相当カッカ」となる(笑)総統閣下相当カッカ…)
内容は予想以上に重厚でドキュメンタリー映画を観ているよう。
特に主演のブルーノ・ガンツ ら俳優陣の演技が素晴らしい。
総統がお怒りになるのは40分くらいから。
眼鏡を持つ手が震えていたのは怒りのせいだと思っていたのだが、そうではないらしい。映画ではしばしば手先に振るえるシーンがある。
- 作者: 稲垣武
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私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言 (角川ソフィア文庫)
- 作者: 外間守善
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沖縄戦の本を2冊購入。稲垣武「沖縄 悲遇の作戦―異端の参謀八原博通 」 (光人社NF文庫)と外間守善「私の沖縄戦記 前田高地・六十年目の証言」(角川ソフィア文庫)。読むのが辛いような内容であえて通読せず時々パラ読みする。
「沖縄 悲遇の作戦」のなかに戦勝祝いが開かれた下りがある。
敗色がいよいよ濃厚になるなか指揮所で酒宴が開かれる。「ヒトラー ~最期の12日間」のなかでもソ連軍の重囲のなかヒトラーが指揮所としていた地下壕のなかでエヴァ・ブラウンが宴会を開き、ダンスを踊るシーンがあり雰囲気が酷似していたのでドキリとさせられた。
沖縄戦というと日本軍の非行によって民間人が被害に遭ったことが多く取り上げられる。
だが沖縄の日本軍は勇猛果敢に戦ったことは間違いない。
沖縄戦に参加したアメリカ兵の手記、例えばジェームス・H・ハラス「沖縄シュガーローフの戦い―米海兵隊地獄の7日間 」(光人社NF文庫) やユージン・スレッジ 「ペリリュー・沖縄戦記」 (講談社学術文庫) を読めばどれほど日本軍が善戦し、アメリカ軍を畏怖させたかがよくわかる。
「沖縄 悲遇の作戦」で取り上げられている高級参謀八原博通大佐は戦後、米軍から最大級の評価を受けた。軍首脳が無謀な攻勢一辺倒の作戦を遂行するなかで孤立しながらも合理的で冷静な作戦を指導した数少ない指導者の1人であり、そうした人物が軍の中枢から著しく低い評価を受けざるを得なかったことに問題の深淵があるように感じる。
沖縄の日本軍が果敢に抵抗し、アメリカ軍に大きな犠牲を強いたことでアメリカ首脳部は沖縄戦に続く本土決戦ではさらに多くの米兵を失うこと覚悟した。そのためトルーマン大統領は日本の降伏条件を緩和した。ポツダム宣言のなかで天皇制の存廃には触れず、戦後の政治形態についても日本国民の自由な意思が尊重された。もしポツダム宣言に天皇制廃止が明記されていたら早期終戦は望み薄であったことは間違いない。日本の和平勢力はポツダム宣言の曖昧な表現を楯に降伏しても国体を護持しうると主戦派の軍部を説得した。
沖縄おける日本軍の持久的な抵抗は決して無駄ではなかった。沖縄とそれに先立つ硫黄島、ペリリュー島での日本軍の徹底した抗戦が多くの日本人が犠牲を救ったことに一抹の救いを感じるのである。
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