野犬 互例会
先日、夜半に帰宅したら珍しくガスがでて白くなった風景の中を鹿が勢いよく駆けていた。
その姿が幻想的な光景に思えた。
相変わらず鹿が盛んに出没している。
懇意にしている猟師さんとお話していたら鹿が罠にかかったのでしばらくして見にいったら野犬に喰いちらかされていたとのこと。
市街では野犬は見ることもはないが山の中にはまだ野犬がいるらしい。
はぐれた猟犬が野生化したのではないか…とその猟師さんは言われていた。
本日は兼務寺院の互礼会。
地元の集会所に檀家さんが集まり仏画の掛け軸をかけてご祈念し、その後会食する。
同様の行事は1月に4件ほど行われるが、おそらく1月にはかって多くの地域で行われていた年中行事のひとつであろう。
檀家さんの高齢化もすすみ、参加者も減る一方だがこういった行事に参加することが地域のつながりを保つ役割もしているだと感じていて大切にしていきたいと思っている。
当初はお酒を断って食事だけしていたのだが、あるとき強く勧められてお酒を頂いたらとても雰囲気が良くなった。
お互いに杯をやりとりするというのはささいなことのようでいてお互いの垣根が低くなる良いきっかけになるらしい。
それ以来互礼会ではお酒を頂くようにしている。
といっても私はお酒が弱いので精々缶ビール1本程度なのだが。
たった缶ビール1本でも一緒にお酒を飲むという連帯感のようなものはなかなか得がたいものがある。
昔であれば法事の後は食事をし、お酒を飲むのも当たり前だった。
一般の方にとって住職というのはどこかとっつきにくく話にくいのだろうと思うが、一緒に食事をし、お酒を飲むという場の空気のなかでこちらもいろいろとお話をできるのは在り難いことだと感じるが、仏事の中心である葬儀そのものが小規模化してゆくなかで法事も形を変えてゆくだろう。法事の後で食事を共にすることもこれから少なくなってゆくに違いない。
互例会から帰った後、僅かなアルコールの影響か仕事をする気力が無くなってしまった。
1月は何かと案件が多くやるべきことは山積しているのだが気力が湧かないのというのはどうしようものない。お酒にもやはり功罪があってこれは“罪”のほうになるだろう。
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