ゆうれい騒動 ふたつの道
子供がキッチンで動画を見ていた。
「アルプスの少女ハイジ」の第33話「ゆうれい騒動」。
何気なく横でみていたら面白くなってやめられなくなってしまった。
フランクフルトの富裕な家に連れてこられたハイジがアルプスでの暮らしを思うあまりホームシックにかかってしまい、最後は夢遊病になる。
周囲の配慮でようやくアルプスの家に帰ることになるが自分が山に帰ると悲しむ友人のために葛藤するハイジ。
思わず…
涙…涙…涙…
年甲斐もなく40年も前のアニメを見て泣いたしまった(苦笑)娘には気づかれなかったようなので一安心。娘が最近ハイジみたいにプクプクしてきたのが気になるが…
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俗に幽霊とよばれるものの一部はこうした精神に齟齬が生じた人が夜中に徘徊しているのを目撃されたものが少なからずあるにあちがいない。
私自身はそそっかしい性格でゆうれいに見間違えたことが何度もある。
子供の頃、海水浴のために民宿に泊まり、ふと階段のガラス窓を観ると女性が大きな口を開けた顔がガラス越しにこちらを視ている…悲鳴を上げそうになったが、ガラス戸の向こうに紙袋が置いてあったそこに女性の顔が印刷されていたのだった…
まぎらわしい!
何年か前にも、夜にキッチンの窓から外を見ていると突然、妖怪のような顔が窓に映った青白く、痩せこけてそれは不気味な顔だったが…
その正体は寝ころんでいた老僧が起き上がった姿がキッチンの窓に映っただけだった。
外が暗くて、室内が明るいと窓ガラスがちょうど鏡のようになって室内が映ったのだった。私にはどうみても妖怪か幽霊の顔にしか見えなかった。本当に怖かった!
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という川柳?はなかなかの名言であるかもしれない。
知人が最近であった方は非常に繊細な方で霊的な感受性に優れている人だった。
聞くだにとても純粋で、素晴らしい感性の持ち主のように思えた。
だがそういう人達にとってはこの世はたいそう生きにくい世の中と映ると推察される。
生きていくとはなかなか難しい。
この世を逞しく生き抜いていくつもりがこの世というひとつの価値観に心も体も隅々まで明け渡してしまうのが本当に良いのだろうか。
朝、NHKのテレビで某所にある有名な神社を取り上げていた。
年間100万人を超える参拝者があるというが随所にいろいろな仕掛けがあってちょっとしたテーマパークみたいになっている。
素焼きの玉を的に投げるようになっていてその玉は地元の子供達が作っている。その素焼きの玉が年間100万個に上る。おまけに的に当たった玉は縁起物として販売されているという。
あまりにも上手にできているので感心してしまった。
神道には和魂(にぎみたま)と荒魂(あらみたま)というのがでてくるがこちらは見事な“商魂”というべきか。
宗教というのはこの世のことと、この世を超えた(或いはこの世とは違う)価値観の生き方を両立させることがひとつの目的ではないかと思うことがある。
きっと2つの価値を矛盾することなく、お互いを高めあう形で両立することはできるはずだと思うのだが、まだまだ確信を持つにはいたっていない。いつか確信をもって語ることができるだろうか。
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