宝島にて
【お知らせ】
17日にHPを少々更新致しました。
ご笑覧下さいませ
http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/
草臥(くたび)れて 島影優し 呉の海
【倉橋町HP】http://www.kyosai.or.jp/~kurahasi/
本山の同期生がこの島にあるお寺のご住職をされていて、年に一度の大祭をお手伝いに行くのが恒例になっているのである。
倉橋の山に安置された八十八箇所のお地蔵さんを巡り、そのあと本堂でお勤めを行い、その後、境内で柴燈護摩を焚く。
山伏のような行者姿になって山を歩くのだが勾配のある山道が4時間余り続くのでなかなか大変である。
木々の間が時々開けて眼下に瀬戸内の海が見える。無数の島影が濃く、薄く、遠く、近くに見える。絶景というに相応しい。時々眼にする眼下の景色が心を癒してくれる。
護摩を焚くとき点火の係りになった。竹竿の先に松の木の砕片を挟んだものに点火してから、それを境内に設けた炉に入れて点火する。結構見せ場である。
ところが点火した竿を回す作法をしているうちに私の竿の火が点火の前に消えてしまったのである。かなりカッコ悪い…
言い訳をすると最初にあまり派手に火をつけると、点火する前に竿の先で火が燃え尽きてしまうので遠慮がちに火を付けたのが失敗だったのである。点火は二人一組で行うので相方のほうがきちんと点火してくれたが、毎年ハプニングがある。
今年は本山での同期生が3人集まり、ご住職を交えて話が弾んだ。やはり同期生はいいものである。
倉橋町は花崗岩の産地でもあるのだが、ほのかに桜色が混じった「桜みかげ」という石材は国会議事堂の外壁に使われたという実績を持つ。これはあまり知られていない話である。
他にも戦艦大和の主砲発射試験場の跡地があったり、遣唐使船の造船が行われていた歴史があったりと興味は尽きない。毎年のように出かけるのだがゆっくり観光する時間がないのが残念である。
桂浜ふれあいセンターという名称の温泉施設があり、毎年この温泉に入るのを楽しみである。小さな島なので私達よそ者が入っていくと「どこから来たんね?」と広島弁で問われいろいろ地元の話題を聞ける。
人情厚い島の人達といろんなお話が出来るのも楽しいひと時である。
倉橋島のキャッチフレーズは「宝島」だそうである。
機会があったら是非この宝島を訪れてみて頂きたいものである。